2012年3月7日水曜日

バンコクで焼くグラスフェッドビーフ

バンコクのエンポリアムという高級デパートには、充実した食料品売り場があります。前回の旅行中にそこで見つけたのが、オーストラリア産のグラスフェッドビーフ。グラスフェッドビーフとは、牧草だけで育てた牛肉です。

日本や米国で生産される牛肉はほとんどが穀物で育てられています。その方が、脂がのった牛肉を生産できるからです。穀物で育った牛のほうが、柔らかく、肉の臭みも少ないと言われています。逆に言うと、グラスフェッドビーフは、堅くて臭くて赤身でおいしくないと思われており、日本では流通していません。

この肉を見つけたときに「食べたい!」とすぐ思いました。グラスフェッドビーフは一度も食べたことが無かったので、一度食べてみたいと考えていたのです。

前回はホテルだったので調理できませんでしたが、今回はキッチンがあるので、そこで調理しようと思って買ってきました。

これまでステーキを焼いた経験がほとんど無いので、うまく焼けるかどうか心配に思いつつも、ルームメイトのベルギー人を誘って、3種類(Tenderloin, Striploin, Ribeye)の肉を買いました。残念ながら私の住んでいる福岡では、良質のステーキ肉は簡単に手に入らないので、ステーキを焼く機会がないんですよね。

今回はこちらのページを参考に焼いてみましたが、結果は大成功。きっちりレアに焼けました。両面とも、表面を強火で30秒間がしっと焼いて、火を止めて余熱を通すくらいの感覚でうまく行きます。誘ったのがベルギー人なので、彼もレアが好きで良かったです。もちろん、味付けは塩だけです。

味わいも素晴らしく、こんなに安く、最高のステーキが作れるなら、東京で何万円も出してステーキを食べるのがばからしくなってしまいます。3枚買って、たったの814バーツ(2137円)です。

Tenderloinはいわゆるヒレステーキで、柔らかくなめらかな質感を持っており、肉の風味が強く感じられます。Striploinはサーロインの部分ですが、今回はちょっと堅く筋張った感じがあり、あまり楽しめませんでした。焼きすぎたかもしれません。Ribeyeはロースの部分になりますが、こちらも柔らかく、Tenderloinに比べると軽い食感なので、がつがつ食べるいかにもステーキ!という感覚が最高です。どれもレアの赤身の味わいが最高でした。

味わいとしては恵比寿にあるゴッサムグリルに近いと思います。ですので、熟成された肉なのでしょう。そのため、柔らかくうまみが乗っています。

バンコクでキッチン付きの場所に滞在する機会があれば、ぜひグラスフェッドのステーキを焼いてみてください!

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