2015年3月1日日曜日

香港で酔蟹を食べるのは人生の必須項目

香港の「酔蟹」という料理は、私の人生で食べた料理のなかでもベスト3に入る料理の一つです。

酔蟹とは、生の上海蟹を紹興酒に漬け込んだ料理です。

蟹味噌や蟹肉に紹興酒が染み渡り、えもいわれぬ濃厚で甘みのある味わいが楽しめます。

蟹肉はひたすら甘く、柔らかく、加熱された蟹とは全く違うとろけるような味わいが楽しめます。

蟹味噌は、普通に茹でたり蒸して食べても美味しい物ですが、酔蟹の蟹味噌ははっきりいってレベルが違います。紹興酒に漬け込まれたことで、さらに柔らかく、甘みをました蟹味噌は、まさに至福の味わい。世界最高の酒肴といっても過言ではないでしょう。

私は加熱した蟹はさして好きでもありませんが、酔蟹だけは大好物です。香港あたりに寄ることがあれば、必ず一人でも食べに行く料理です。紹興酒の良い奴を一本、酔蟹を一つ、あとは口直しの野菜炒めでも頼んで、ひたすら蟹をたべたべ、紹興酒をぐいぐいです。

この酔蟹には寄生虫の危険があるなどとも言われますが、この美味しさを考えれば寄生虫にやられて死ぬことくらい全く問題ありません。これだけ美味いものを食わないで死ぬほうがよほどリスクです。

酔蟹はいつでもどこでもあるというものではありませんので、電話などで在庫を確認してからいくとよいでしょう。上海蟹の季節でなくても酔蟹はあることもあるようです。